さっこ♡しゅんちゃん結婚式裏話
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無事、関西組の撮影を終え、2次会打ち合わせのため京都へ向かう。
さっこととくちゃん、そしてとくちゃん側の幹事の神田さんとの待ち合わせまで、時間があるので、おさえるところはおさえる。
前回、さっこの前祝い同様、さっこ&とくちゃんと会うときには、午前中の記憶を消し去って会話をしなければならない。
〝今日午前中は、高校の友達んちにおった。誰にも会っていない、誰にも会っていない・・・”
自分に催眠術をかける。
神田さんの合流が遅くなるということで、まずは4人で軽く居酒屋へ。
こうしてゆっくりと、さっこととくちゃんの二人と会うのはほぼはじめてだ。
〝お酒”
九州で生まれ育ち、よりによって学生時代、〝酒場取締役”のようなさっこだっただけに、さっこ自身の人生において、〝お酒”はキーワードだと思う。
嗜好の違いは、些細なことのようで、時には重大であったりする。
ビールを飲むさっこを見ながら、コーラを飲むとくちゃん。
なんだかね、この二人の姿、あったかいんだよ。
二人で居酒屋に行って、とくちゃんは自分は飲まなくても、さっこの飲んでる姿を見るのが楽しいんだって。
なんかとくちゃん、〝海”みたいでどっしり、静かに構えつつ、かといって無口というわけでなく、さっぱりした口調で、はきはきとした受け答え。
〝とくちゃん海”という大海原ののさざ波で、さっこは思いっきり〝酒”というサーフィンを楽しませてもらえるじゃないか。
と、勝手に都合のいい解釈をしてみたりする。
そしてさっこの左手、薬指に光る指輪。
結婚する二人ってのは、いろんなとこでバランスがとれてるんだなあ。
って思った。
そして、二人には訳を告げず、"とにかく肩をくんだ写真を撮らせてくれ"、とお願いする。
まさかこうなるとは思いもよらんかったろう。
そして、むこうの幹事の神田さん。
会う前にさっこから、
「山崎にまじ似とーけん」
と言われ、実際会ってみるとまじ山崎。
非常にノリがよく、明日のとくちゃん側の専門学校の生徒たちの撮影の手配を水面下で進めてくれた。
というわけで、黒田くんは明日滋賀で、ヤロウ達を撮影してくるらしい。
出会いのかけら。
一体どんな完成品になるんかめちゃ楽しみ。
さあ、いよいよ来週は里帰り。
さっこんちに。
5月21日(金) なんの家で寄り道
今回、水面下で動くプロジェクトの中で、最大のお楽しみ。
さっこの実家合宿。
黒田くんの裏工作により、さっこ自身の熊本帰省とかぶらぬように決めたこの日程。
さっこ自身は来週帰ることに「させたので、今回の訪問の証拠を残さぬよう、細心の注意を払わなければならない。
まずは前日金曜に、よしこと一緒に、我が家で一泊。
帰る度に、自由奔放さ加減が増す父と母。
そんな二人を大事に扱ってくれるよしこ。
「よしこちゃん、あんたえらいわ。あんた見てみー、こういうおっさんとのお付き合い、いやいやでもな、社会でもまれて覚えていくもんやで」
おかんの説教。
翌朝も早いということで、お父さんの手品ショーも切り上げさせ眠りに着く。
さあ、明日はいよいよさっこの両親との対面。
いざ熊本へ!
5月22日(土)~23日(日) ホギホギ神社&よしこ実家経由 さっこ実家行き
「来るからには一泊覚悟で来てください」
との、さっこのお父さんの言葉に甘え、しかもノリのよすぎる後輩たちが、うちゃみを始め、次々と集まってしまった。
しかし、集合をかけると、どこからどこへでも集まるこのフットワークの軽さ、『No』と言わせない黒田くんの教育が行き届いた結果ではなかろうか。
さて、我が家を出発し、まずは大橋駅で黒田くんとヤンキーを拾う。
さらに基山でうちゃみを拾う。
羽田から飛行機のくわちゃんは、一足先に熊本に着きそうなので、天草からマイカーで合流の山口に迎えに行くよう手配していた。
事前に、その段取りをくわちゃんにメールで伝えると、
〝わかったー。スティーブと二人、車中が少し心配ですけれど・・・”
これはいけない。くわちゃんを助けなければいけないということで、
as much as 熊本空港まで車をとばす。
そして、今回のメンバー全員が、久々に熊本空港で合流。
青空の下、車をとばすこの感じは完全に夏合宿だ。
「さっこ、このこと知ったら絶対、こっち側に参加したかった~っていうやろうね」
ほんと、さっこの結婚を口実に、うちらはどれだけ遊んでるんだろうか。
さて最初の目的地は、個人的な希望から予定にねじ込んだ
『宝来宝来神社(ホギホギ神社)』
パワースポットですから。
「どこかいな?」と車を走らせていると、
突如あらわれた〝パワースポット”ののぼり。
『パワースポット 宝来宝来神社』の案内に導かれるまま、中へ入るが、自ら『パワースポット』と謳っている時点で、かなりうさんくさい。
「うさんくせー!」
と、言いつつ笑顔いっぱいの皆を見ながら、
〝ふふふ。楽しんでるくせにー”、と勝手に満足し、
とりあえず、みんなで〝ホギホギ”とお参りを済ませる。
さて、めいっぱいパワーを吸い取られたところで、
「すみません、父が午後から部活に行くそうなので、なるべく早く帰ってこいと・・・」
よしこ家からの連絡。
熊本行きの計画を立てていた時点で、黒田くんの予定では、
「・・・桑ちゃん拾って、ほぎほぎ神社行って、
色々と祈願してもらって、よしこ家にて昼食(俺の勝手な想像)が出てきて、
ひと段落したらさっこ家に向かいます。」
と言いきっていたので、よしこに頼んで、数日前から高菜チャーハンのオーダーを入れておいた。
一方的な予定にも関わらず、心優しいよしこ両親のご厚意に甘えまくって、山賊93、佐藤PAに車を走らせる。
〝熊本に行きますので、わたしたちにごちそうしてください”
という、何とも自由な発想なうちらのプランにも関わらず、笑顔でお迎えしてくださるよしこ両親。
オーダー通りの高菜チャーハンに加え、大量のてんぷら。
「すみません、突然おしかけてこんなに用意していただいて・・・」
自分で企んだくせに、何を言う。
と自分自身に突っ込みながら、むさぼり食らう。
「あ、すみませんー。おかわり、わたしもお願いします。ほんと、おいしいですね!」
礼儀があって行儀のいい、ただの山賊。
山賊なので、自分でお皿も洗わない。
山賊は、使いたいものもすぐ借りる。
。
というわけで、未完成の『出会いのかけら』を皆で観賞。
先日、京都で撮影した動画がさらに追加され、かなり完成に近づいてきている。
撮影現場にいたけど、こうやって編集されたものをゆっくりみていると、一人ひとりの表情や、口調に個性がでていて非常に興味深い。
中でも、ひじくろさんの
『さっこおめでとう』
の一言は、あったかくて涙を誘う。
誘われすぎて、すでに涙しているくわちゃん。
そしてよしこ父の、学生時代によしこ家に皆が遊びに来た時の写真や、掲示板の書き込みをプリントアウトした手作りのアルバムをみながら、あらためてラケットボール九大2のメンバーとの付き合いの長さを思い知る。
学生時代の4年間+卒業してはや4年。
過去の思い出にすがることなく、今もこうして更新され続ける九大2、九大3の思い出。
皆が社会に出て、立派に働きながらも、こうして集まれば変に大人ぶることなく昔と同じように、ふざけあい、語り合う。
あえて昔と違うところをあげるならば、昔よりお金が自由に使えることになっただろうか。
つまり、
金銭的自由を手に入れた九大2=九大3。
にも関わらず、山賊になりすまし、お行儀よく
〝ごちそうさま” と 〝ありがとうございます”
の挨拶をすませ、笑顔で手土産の高菜を快く受けとり、
無銭飲食で、よしこ家をあとにする。
今回の最終目的を果たすべく、さっこ実家を目指していざ出発!!
手土産に焼酎を抱えさっこ実家を目指す。
前にさっこの家に来たのは、大学卒業の時。さすがに場所など覚えていないので、さっこ母に電話する。
「もう忘れちゃったかなあ?じゃあ、私道路のとこに立ってますから」
のどかな景色の中、道路わきにさっこ母を発見し、とうとう最終目的地に到着。
「みなさん、本当にありがとうございます~。わざわざ遠くからこんなに集まってくださって。」
とてもとても優しそうで、感じのよいさっこ母に案内されるまま、はなれに荷物を置く。
さっこの小さい頃の写真だろうか??
「ここでさっこ育ったんかねえ」
まさか、今こうしてうちらが、実家でさっこの歴史をたどっているとは、夢にも思わんだろう。
そして、とうとうさっこ父と対面。
「あー、どうもはるばる来て頂いてありがとうございます。もう、ゆっくりしてってくださいね。
・・・
ま、ウーロン茶じゃ話も盛り上がらんし、早速始めますか。」
挨拶と、宴開始の合図が同時とは、いきなり未体験ゾーンに突入。
しかもまだ、夕方で外は明るく、よしこ家で高菜チャーハンを食い散らかしたのは、数時間前。
怖気づく山賊。
宴の用意にとりかかり、バーベキュー小屋に案内される。
そして、いよいよ開宴!!
もちろんこの時点では、この数時間後、トップギアに入った、さっこ父の姿をライブ体験することになるとは、
想像もつかんかった。
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