結婚式の作り方

6月26日（土）　京都へいざ出陣！




てなわけで、東京組ビートイッターズは8時10分品川発の新幹線をまとめてとったものの、
くわちゃん。

あうとーーー。

『やっちまった・・・』

と。
二日酔いのため遅刻したくわちゃんを置いて、おくださん、よしこ、きんこ、とっきー、うちゃみと京都へ向かう。

10時50分、京都駅にて山崎と合流。
二次会景品の買い物班と、山崎のダンス調教班とに分かれ京都駅で一旦解散。

おくださんとビックカメラで本日購入するものは、デジタルフォトフレーム、ポータブルDVDプレーヤー、ドルツ音波歯ブラシ、ipodスピーカー。

『自分用じゃないけん、めちゃ早く決まるね。』
セレブのようにポンポン買いまくる。

『これでよくない？』
と、さっさと決めたデジタルフォトフレーム。

まさか、おくださんの手元に戻ってくるとは知る由もなく・・・
そして、さらにそれを自分が譲り受けることになるとは知る由もなく・・・

あっという間に買い物をすませ、洋麺屋五右衛門にて二人でランチ。

親切心から黒糖飴をすすめるも

『いちばん好かん』

と断られる。
五右衛門にて、おくださんと小競り合いが続くも、仲直りしてホテルシャトレーインへ向かう。

LOFT組も無事買い物を終え、宿にて早速ダンス練習。



衣装も揃い、本番用のサングラスを皆に支給。







やりすぎたよしこ。



馬場のビキニを試着する山崎


真剣にフォーメーションを話し合う『出たかった隊』



キメるくわちゃん


そして秘儀、披露



そして、ひとまず四条で前夜祭飲み。
明日に向けて乾杯。


福岡で別の結婚式に出席後、11時過ぎに突然現れた黒田くん。


日付を超えるか超えないかという時間帯、くわちゃんとおくださんと近くの銭湯で練習後の汗を流す。
皆、前日遅くまで飲んだり、それぞれの用事のために、ちゃんと睡眠をとっていなかったうえに、昼からの練習で踊り疲れて、疲労感と睡魔に襲われる。

「帰ったら布団敷いてあったらいいね」

と、三人で話しながら宿へ戻り、扉をあけると、まだ踊っている男子。
ぐったりと倒れている女子。

beat it のイントロが流れると、はいずり起きて踊りだす。
病気というか、もうbeat it ジャンキー。

そしてバグってしまったた人達。





　一流企業の人事











　某放送局の美人社員











　世の薬品の流通は彼女にかかっている










　こんな感じで患者の心電図をとっているのだろうか

 


　カメラマンやデザイナーを手配するやり手プロデューサー






完全なるＯＮとOFF。


さあ、いよいよ明日。

最終ミーティング。
ミーティング中もi phoneに夢中のおくださん。



いよいよ明日だ。
いくぜい。

ビートイッターズ！！
 

６月２７日（日）　待ちに待ちに待ちに待った結婚式！！！！

この日が来るのは知っていたけど、ほんとに来た。

余興のリハが１０時半からということで、わざわざ控室まで用意してもらったビートイッターズ。
一体今日この日を迎えるまで、何度踊って来ただろう。

皆、控室に着いても、何度も何度も動きをチェックし、何度も何度も踊る。
披露宴会場で、一度流したあと、とっきーが

「最初の位置と、移動後の位置もっかい確認しましょう」

ふと、思う。

〝この人たちどこでこんなにマイケルを覚えたんだか”

ＣＤもＰＶも強制的に聞かせたり見せたりした覚えもないし、卒コンの３カ月バンドでＪ５をやったくらいしかマイケル関連の記憶はないが、一体いつの間にこんなに風になっていたのだろう？？？

昨日の宿の練習でも、

「振り向くときもっと、バッ！て揃えて振り向いたほうが決まる」

という馬場の一言や、一人部屋の隅で個人練習を延々続ける山崎。

一度もみんなと合わせたことがないにも関わらず、しっかり予習をしてきて、すんなりと動きについてきたヤンキー。


みんな、なんてストイック。


ここまで余興に一生懸命になれるのも、きっとみんなさっこを喜ばせたい一心からなんだろーなあとしみじみ思う。

そして、そんな友人への余興を、マイケルの一周忌に捧げられることを光栄に思う。
個人的な感情を込めまくって作った余興動画で、さっこを喜ばせられたらこんなに嬉しいことはない。

一人密かに混同した思いを胸に秘めつつ、披露宴開始後も頭の中は余興のことで頭がいっぱい。

そして、披露宴でまず一つ目のサプライズ、『出会いのカケラ』が上映される。


フルバージョンはこちら。


この撮影のために、一体黒田くんはどれだけの人に連絡をつけて、どれだけ日本中を走り回ったのか。
彼にとってもはや日本は、狭い。

涙するさっこを見て、黒田くんと耳打ち。

「ふっふっふ。サプライズはまだまだこれからやけんね」


余興披露の予定時刻、１時が近づくにつれ、そわそわするうちら。



「まだ呼びにこんとかいな？」

きょろきょろするうちら。

地下の控室で待つ、子供たちが心配してるんじゃないかと気に懸かる。


そして、いよいよ・・・


きたよ、きたよ。

 

サプライズ１『出会いのかけら』、サプライズ2『ビートイッターズ』、ひとつづつこの数ヶ月間の集大成が披露され、肩の荷が下りていく。

そして最後の爆弾。


さっこの実家訪問。
両親からのメッセージ動画が流れるまでは、油断できない。


それにしてもビートイッターズ、なんてできた子ばかりだ。
と、つくづく思う。

披露宴会場から花を運び、景品を運び、チェキ撮影、一眼レフでの記録係に、受付、・・・
二次会の準備から後始末まで、すばらしいチームワークのよさで協力してくれた。

ビートイッターズ。なんて働き者。

さてさて、『ふたりへ』のメッセージ。
最初に黒田くんから、試作が送られてきたときしょっぱなの自分のメッセージが、こっ恥ずかしくて

「モザイクをいれてくれ」

と頼んだものの、

「いやいや、さっこ絶対泣くよ。これ」

と黒田くん。

そして黒田くんの思惑通り、速攻泣くさっこ。
涙を誘おうと思って、発したメッセージではないだけに、なんというか恥ずかしさの方が勝って、申し訳ない。


そして、そしていよいよ、さっこの両親の姿がスクリーンに現れる。

いえーい。
解禁！！！！！

長かった。

エンドロールが流れ、この４ヶ月間の集大成、これで全てが完了。


どれだけこの瞬間を待ちわびていたことか。
やっとすべてをさっこに話せる。


２月に山中湖ではじまったこのプロジェクト。

「さっこ驚かせたいね。実家とか勝手に行って、こっそりメッセージもらったりして。
おれ、またとーちゃんと温泉入るわ！！」

すべてを実行した黒田くん。

よしこんちでのTHIS IS IT観賞会から誕生したビートイッターズ。

まさかこれだけのメンバーが集まり、そしてこんなにストイック踊ることになるとは。
都合がつかず結婚式当日参加できなかった、裏ビートイッターズもたくさんいた。


あの、メッセージの通りだけど、ほんとに縁とは不思議なもんで、みんなとこうして知り合って、長い年月を経て、この日に至った、最初の最初のきっかけが、さっこだったと思うと、人生とはスレスレなもんだなと思う。

「このサークル入ってなかったと思うとぞっとするわ」

と、何度も黒田くんと話したけど、ほんとにそれこそスリラー。


二次会のあと、九大２で三次会へ。


上は広田さん、肱黒さんの代から下は、きんこ、とっきー、やんきーまで、トゥゲで過ごしたあの黄金時代に一瞬にしてタイムトリップする。


今では、皆社会人として、それぞれの分野でかなり立派に働いているものの、酒の席でのはしゃぎかたは何一つ変わっていない。

あのノリ。勢い。飲みっぷり。ばかっぷり。



あの場にいて、楽しくて楽しくて楽しくてしょーがなかったのと、こんな先輩や友達や後輩がいることを、誰かに自慢したくてしょーがない気分になった。




こうして、卒業しても学年関係なくこれだけの人数が集まる機会はめったにないぞ。


さっこの実家でバーベキューしたとき、さっこのお母さんは、何度も何度も何度も何度も、繰り返した言葉をまた思い出す。



「さっこはほんと財産つくったね。ほんっと、皆さんこれからも仲良くしてくださいね。」




いやいや、ほんとにこちらこそ。
どうぞこれからもよろしく。



そして、忘れてはいけない。

あの夜、四条の街に消えた、けんろーさん。
二度とその姿を見ることはなかった…

６月２８日（月）　任務完了。

なんだかんだ、月曜のんびり滞在組は、黒田くん、くわちゃん、おくださん、トッキーと５人で、朝を迎えると祭りの後のような空気だった。


馬場に放置されたマイケル



予約した新幹線も夕方ということで、とりあえず京都でブランチ。


なぜか２８日はそばの日ということで、おかわりタダなので、大盛りに。


観光する体力もなく、さて、どうしようか、と。

映画でもみるか、と。

何見るか、と。

これしかない、と。





ありがとう。マイケル。

あなたなしでは、この結婚式は出来ませんでした。
亡くなってちょうど一年たったこの日に、あなたの音楽で友を祝えて幸せです。

ALL FOR LOVE.

L.O.V.E





最後におまけ。

疲れ果てた二人



疲れ果てすぎてぐしゃぐしゃになったくわちゃん



京都駅のカフェで、店員さんに残したメモ
（人は黒目と白目が逆になるとどうなるか議論していた）





あー、楽しかった。




おわり！